先日、ある企業の『生き残りをかけた戦略』に関する記事に目が留まりました。
ひとりビジネスの方にも、とても参考になる内容でしたのでご紹介したと思います。
その企業とは、九州にある小さな『椎茸問屋』さんです。
普通に考えたらこの先衰退していきそうなビジネスを、逆転の発想で拡大し軌道に乗せたサクセスストーリーになります。
まず、その会社の社長さんは「自分たちのビジネスは椎茸を『売る』ことではなく『買い続けること』だ。」と言い切っていました。
「『売る』のではなく『買い続ける』ビジネスって一体なに?」と思いますよね。
その企業は、生産農家さんが「あそこに椎茸を持っていけば現金化できる」というシステムを維持することを、とにかく大切にしていました。
そうすれば、生産者がこの先も安心して椎茸の生産を続けることができます。
それはもちろん取引先のことを考えてのことですが、同時に「経済が縮小していく中で生き残れるのは『誰かの役に立つ会社』だと実感していたからです。
「『あそこが無くなったらまずい!』と取引先(生産者)に思ってもらえる会社になれば、自社が潰れることもない。」という考えに至ったのでした。
『自分がこうしたい!』よりも『誰かの役に立つこと』で成立する。
これは、どのビジネスにも共通する大切なポイントですよね。
ただ、日本国内で他社より多く売ろうとすると、どうしても価格を下げるしか道がなくなります。
すると、同時に生産者のモチベーションを下げてしまい、本末転倒になってしまいます。
そこで社長は、椎茸をより高く買ってくれる相手を探し、海外に目を向けました。
当時は前例も無く、『圧倒的シェアを持つ低価格の中国産に対抗するのは不可能』と言われましたが、社長は逆にそのことを“ビジネスチャンス”と捉えます。
「自社の品は、他のアジア産のものとは品質が全く違う。世界の人たちがアジア産を食べているのなら、その人たちに自社の椎茸を紹介できれば、競争しなくても売れるはずだ。」と判断したからです。
この逆転の発想は、『他が真似できない商品』という差別化があるからこそできることですよね。
その後、この会社は思い切って輸出用の食品展示会に出展することになります。
果たしてそこで待ち受けていたのはどのような反応だったのでしょうか??
、、、結果的に、開催期間中は食事も取れないほどの大盛況となりました!!
続けて、ドイツでのベジタリアン向け食品展示会に出展したときも、肉の代替品を求めるベジタリアンの間で大人気となり、価格も聞かれず飛ぶように売れたそうです。
心配された安価なアジア産との価格差も、お客さんにとっては全く問題にならないということが、これで証明されました。
現地のお客さんに日本産とアジア産との違いを説明すると、相手にとっての商品価値がぐっと上がり、『この商品は、どんな人たちがどのように作っているのか?』という『ストーリーの重要性』が価格の問題をクリアしたことを実感したそうです。
生産農家さんからも、「日本国内の需要が減っているのに、こんなにたくさん買ってどうするの?』と聞かれ、『アメリカやヨーロッパに送っている』と答えると、目を輝かせて喜びます。
自分たちが栽培したものが海を渡り、外国の人たちがおいしいと言ってくれると知り、生産者さんにとってもモチベーションが爆上がりする嬉しい結果となりました。
現在は、ヨーロッパ、アメリカ、ドバイなどに輸出し、いかにも順風満帆なサクセスストーリーに聞こえますが、やはり最初の3年間くらいは赤字続き。
試行錯誤の連続で、「このままだと潰れてしまう!」と何度も心が折れそうになったそうです。
それでも成功した理由を「できない理由を考えなかったから」だと言います。
残念なことに、世の中の8割くらいの人達は「うまくいかなかったら困るから」と『できない理由』ばかりを考えて諦めてしまいます。
そこで『本当に諦めなきゃいけないの?』と一度立ち止まり、知恵を絞り、情報を集めることがビジネスには必要なのではないでしょうか。
『良く分からないからやめておこう』ではなく、『分からないなら、まずは調べてみよう』それさえできれば、確実に一歩前に進みます。
①『誰かの役に立つビジネスをする』
②『逆転の発想で商品価値を高め、喜んで購入してくれる相手と出会う』
③『できない理由を考えない』
この3つが揃うことが、どんなビジネスにも当てはまる、成功のカギだと改めて感じました。
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