「まとまった休みは取れないけれど、リフレッシュしたい！」と思う時、私は都内のホテルに宿泊します。
前から気になっていたホテルや、住んでみたいと思う街にホテルを見つけて予約を取るのです。
すると、普段見慣れていたはずの街が持つ新しい一面と出会い、それだけでとても新鮮な気持ちになれます。
私は普段自宅を仕事場にしています。
それはそれで居心地が良く気に入っているのですが、非日常的な空間で過ごす時間は、いつもの場所では思いつかないようなアイデアと出会える良さがあります。
今回の宿泊は丁度桜の季節と重なり、ホテル近くの桜が満開の公園では盛大なお花見が繰り広げられていました。
4年前までは毎年当たり前に見られていた、正直やや苦手だったその光景が久しぶりに目の前に広がっていることに、むしろ感動して思わず胸が一杯になりました。
公園内は、大所帯のグループ、家族団欒、ビール片手のおひとり様と、スタイルは様々でしたが、共通しているのはみんな本当に幸せそうな表情をしていたこと。
当たり前が当たり前では無い時間が長かったからこその、誰にとっても特別な春なんだと実感したひとときでした。
街中では再び、多くの海外からのツーリストとすれ違うようになりました。
数年前までは当たり前だったそのことにも、改めて感動している自分がいます。
かつての日常だった光景が戻ってきた。
それは決して以前の延長線上の日常ではなく、新しく貴重な非日常的光景に映る。
この数年間の出来事は、自分にそんな心の眼を与えてくれた。
そんなことを感じた週末でした。
